最終列車

作詞 数馬 takeo    作曲 数馬

「またね」という「さよなら」を どれほど 見落としてきただろう

見えなかった心は 白い日々の彼方にほら溶けてった

 

雪の降る駅で鼻を鳴らす ポケットに手を入れて

こぼれ落ちる白い言葉は 触れてしまえば消えてゆくんだ

 

二度と来ない春を想う 種はまだここにあるのに

暖かい日差しも 降り注ぐ雨も

別れを告げる淡雪(あわゆき)だけが 降り積もった

 

ささやいて ほほえんで 笑うたび 駆け巡っていくんだ

君のカケラを胸に刻んで

今日の最終列車で きっと旅立ってゆくよ

寒い孤独の日々に ひとりこごえながら

 

「ここまで」という「これから」を どれだけ 見逃してきただろう

伝えなかった心は 青い日々の彼方に ほら溶けてった

 

二度と来ない君を想う 花はもう咲き乱れて

暖かい記憶を 降り注ぐ過去を

季節の中で 僕らもまた変わりゆくんだ 

 

あざむいて ののしって 進むたび すり減らしてくんだ

自分の欠片を胸に刻んで

別れたレールの上を ずっと歩いて行くよ

さよならと手を振り これからも

 

優しいその笑顔に何度助けられただろう

未だ消え残る 温もりも

発車のベルが鳴って  最後の雪は溶ける

淡い記憶の風は 僕らを運んで

 

ささやいて ほほえんで 笑うたび 駆け巡っていくんだ

君のカケラを胸に刻んで

あの日の最終列車は きっと旅立ってゆくよ

遠ざかる光をひとりみつめながら

『楽曲について』

 

・文章を書くお仕事をしている「takeo」さんに歌詞をお願いして制作を始めた1曲です。

冬から春にかけて自立していく主人公の歌。

 

最初に頂いたものは歌詞というより、文章という感じでしたが、自分では書けない表現が盛りだくさんで、すごいと思ったのを覚えています。

そこからメロディーはすぐ出てきたので、削るところは一気に削って足りないところは増やして、曲にしていきました。

落ちサビの歌詞や”さよならと手を振りこれからも”のフレーズもtakeoさんのベースがあって出てきたものなので、良いコラボ作品になったなと思います。


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「福岡県大川市にある 『メンズ ヘア フレデリック』さん PR動画用のBGMを制作させて頂きました!」

『数馬original song』

『数馬cover songs』

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